学生は実習に対して沢山の不安があります。その1つに「指導者さん、優しいといいなー」という気持ちがあります。指導者のよしあしで、「良い実習ができた」と感じることもできます。逆に、「この実習最悪だった」ともなります。ここでは、実習のキーマンとなる実習指導者とは何か・どうやって関わったほうが良いか考えます。
実習指導者ってなにもの?
結論から言いますと、私たちは、ただの看護師です。教師や教員でもありません。「当たり前じゃん」と思うでしょう。以外とこれが重要なんです。看護師になるために専門的な教育を受けてきました。就職してからも、病態・薬剤・看護ケアについて多くのことを学びます。自己学習だけではなく、同僚や先輩達からも指導を受けています。学習は得意です。しかし、教育(人に教えること)は苦手です。なぜなら、教育方法につていは学習してないからです。看護協会では臨地実習指導者講習会を行っているため、そこで初めて教育を学ぶ看護師が多いと思います。
看護師がやりがちな、指導
教育を知らない私たちは、経験から指導を行いがちです。例えば、「学生の時は、こういう指導をされた」・「学生の時は、こんな指導者がよかった」・「看護師になってからは、先輩にこー言われた」と自分の経験から指導をする傾向になります。この指導では、「じゃー根拠は?」・「ちゃんと勉強したの?」・「それやる意味あるの?」・「夜寝れないのは当たり前」っとなんか怖い指導者になりがちです。こんな指導者はサイアクと思うでしょう。けど仕方ないんです。なぜなら、教育方法を知らない。自分が受けた教育方法が正しいと思ってしまいます。だから、無意識にこのような教育を行ってしまいます。指導者という役割を与えられることで、「指導しなければいけない」という考えに縛られ、欠点探しになってしまいます。そのため、学生の良いところを見つけ褒めることが苦手です。他にも、スタッフから「あの学生さんはちゃんと勉強してこない」、「今回の学生さんはダメ」と言われると、自分の責任と思い、さらに厳しく指導することになってしまいます。
学生は、指導者とどう関わればいいのか
指導者は看護師であり、教育者ではありません。そのため、過剰な教育・指導になる傾向があります。その場合は、「この人は、教育をしらないから仕方ない」と諦めてください。短い実習期間で、指導者の内面を変えることは困難です。それより、学生の行動を変えることが効果的です。では、指導者に好感を持たれる学生の言動についてまとめます。
- ・挨拶ができる。
- ・清潔感のある身なり。
- ・提出物の期限が守れる。
- ・事前学習をしてくる。
- ・指導されたことは、改善する努力をする。
この5つは社会にでてからも、重要視されるポイントんです。実習に行く前はこのポイントを押さえましょう。